パソコンを安全に処分する方法9選|データの消去や移行方法も
パソコンは「資源有効利用促進法」などの法律によって、リサイクルが義務付けられており、ごみとして捨てることはできません。ではどのように処分したらよいのでしょうか。
この記事では、パソコンを処分する方法を「リサイクルする方法」と「買い取ってもらう方法」にわけて、あわせて9つ紹介します。それぞれメリットやデメリットがありますので、十分に検討して処分方法を選びましょう。
加えて、パソコンを処分する際に必須となるデータの消去や移行についてもお伝えします。
Contents
まず、パソコンをリサイクルするための回収方法として、以下の5つを紹介します。
詳しくみていきましょう。
パソコンを処分するには、回収業者に依頼する方法があります。回収手段の違いによる3タイプを紹介します。
自宅まで訪問して回収してくれる業者には、不用品回収業者があります。壊れている、古くて価値がないなど、どのようなパソコンでも引き取ってもらえるのがメリットです。
ただし、パソコンに入っているデータの扱いは業者によって異なります。自分でデータ消去をおこなう必要があるのかどうか、事前に確認しておきましょう。
パソコンは他の不用品の処分とは異なり、個人情報が流出するリスクがあります。業者選びは、念入りにおこなう必要があるでしょう。
信頼できる業者を見極めるポイントとして、以下の3点があります。
これらの点も参考に、パソコンの処分を安心してまかせられる不用品回収業者を選んでください。
パソコンを宅配で送れる回収サービスに「リネットジャパン」があります。環境省と経済産業省が認定している事業者ですので、安心して依頼できるのではないでしょうか。
リネットジャパンでは、パソコンを含む段ボール1箱を無料で回収しています。1箱の中にモニターやキーボードなどの周辺機器や、複数台のパソコンを入れて送ることも可能です。
また、オプションでデータ消去をおまかせすることもできます。データ消去から処分までまとめて依頼したい人にもぴったりです。
【国認定】パソコン・ノートPCの無料回収(処分・廃棄・リサイクル)ならリネットジャパン
自治体によっては、パソコンを回収できる施設が設置されているところもあります。自治体のHPなどに掲載されているので、確認してみてください。
青森・岩手・宮城エリアでは、「リサイクルモア」という回収施設があります。不要となったパソコンや小型家電製品、ペットボトルなどを持ち込むとポイントが貯まり、ある程度ポイントが貯まったら、QUOカードや商品券に交換できるというお得な仕組みです。
なお、リサイクルモアで回収対象となっているパソコンは、ノートパソコンとデスクトップパソコン本体に限られており、CRT(ブラウン管)ディスプレイ一体型パソコンなどは対象外となっています。
パソコンを処分する際、パソコンのメーカーにも回収を依頼できます。
メーカーのHPを検索すると、費用や方法など回収に関する内容が掲載されています。「パソコン3R推進協会『メーカー窓口ページ一覧』」では、メーカー名から各社のHPにリンクが貼られていますので、こちらも参考にしてください。
メーカーに回収を依頼する際に費用の負担が必要かどうかは、PCリサイクルマークの有無によって異なります。PCリサイクルマークについては下の画像をご覧ください。
引用元:パソコン3R推進協会
メーカーに回収を依頼する際の費用の目安は以下の通りです。
【PCリサイクルマークあり】無料
【PCリサイクルマークなし】
倒産や事業撤退などで回収するメーカーが存在しない場合や、パソコンが自作である場合は、Webサイトから申し込めば、パソコン3R推進協会が回収してくれます。
この場合の費用は、以下の通りです。
※別途手数料が必要
家電量販店の中には、不要になったパソコンの無料回収をおこなっている店舗があります。ただし、すべての店舗でおこなっているわけではありませんので、事前に確認しておくと安心です。
仙台市内では、「ケーズデンキ」や「ヨドバシカメラマルチメディア仙台」などでパソコンの店頭回収をおこなっています。詳しい内容は店によって異なりますので、HPなどであらかじめご確認ください。
パソコンの回収は自治体でもおこなっています。役所や公共施設、大型スーパーなどに設置されている回収ボックスにパソコンを入れるだけで、費用はかかりません。
回収ボックスの設置場所は、お住まいの自治体のHPに掲載されています。「お住まいの自治体名 小型家電回収ボックス」などで検索するとすぐに見つかりますので、調べてみてください。
自治体によって回収時の注意事項が異なります。事前にしっかりと確認しておくことが必要です。
仙台市内の場合、区役所やスーパー・環境事業所などに計37か所の回収ボックスが設置されています。回収の対象となっているのは、回収ボックスの投入口(30cm×15cm)に入り、かつ長さが30cm以下の家電製品です。パソコンはノートパソコンのみが対象となっていますので気をつけましょう。
仙台市の小型家電回収ボックスについては、こちらをご覧ください。
パソコンを処分するには、家庭用パソコンのリサイクルに対応している施設に持ち込む方法もあります。リサイクル施設に関する情報をHPに掲載している自治体もありますので、確認してみるとよいでしょう。
なお、リサイクル施設に持ち込む場合は、リサイクル処理料金がかかります。PCリサイクルマークがついているものや回収ボックスに入るサイズのものは、メーカーによるリサイクルや回収ボックスを利用するほうがお得に処分できるでしょう。
PCリサイクルマークがついていないものや大きいサイズのものは、リサイクル施設に持ち込むのもおすすめです。特に、PCリサイクルマークがついていないパソコンの場合、メーカーに依頼するよりもお得に処分できることがありますので、こちらの方法も検討してみてください。
仙台市では、「横浜金属商事株式会社仙台事業所」「三洋商事株式会社仙台リサイクルセンター」で家庭用パソコンの受け入れをおこなっています。リサイクル処理料金として、デスクトップパソコンやノートパソコンは700円(税込)、CRTディスプレイ一体型パソコンなどは1,500円(税込)が必要です。
ここからは、不要なパソコンを買い取ってもらう方法として、以下の4つを紹介します。
処分したいパソコンを売りたいと考えている人は、参考にしてください。
パソコンを売りたい場合は、パソコン専門の買取業者に依頼するのがおすすめです。パソコンの専門知識をもっているため、価値を正しく判断してもらえます。
業者によって、持ち込み買取や宅配買取、訪問買取などさまざまな方法を採用しています。自分に合う方法を選べるのもメリットでしょう。
高く売れる可能性があるパソコンは以下のようなものです。
このようなパソコンは中古市場での人気が高いので、高額で買い取ってもらいやすいです。たとえ古いパソコンでも、パーツ単位で買い取ってもらえることもありますので、一度査定してもらうのもよいかもしれません。
一般的な中古品販売業者の中にも、パソコンを買い取ってくれる場合があります。
ただし、パソコン専門の買取店に比べると、買取価格が低くなってしまう傾向があるようです。また買い取りの際、「発売から〇年以内」「付属品・説明書が必須」といった条件がある場合もありますので、確認が必要です。
パソコン以外にも不用品がある場合などは、幅広いものを買い取ってくれる中古品販売業者へ依頼するのもよい方法といえるでしょう。
パソコンを買い替えるなら、古いパソコンの下取りサービスを利用する方法もあります。
家電量販店やパソコン販売店の中には、不要なパソコンを下取りし、その分新しいパソコンの金額を割り引いて販売するというサービスをおこなっている店があります。
古いパソコンの処分に手間をかけたくない人には、ぴったりの方法といえそうです。
しかし「一律〇〇円で下取りします」といった場合、パソコン自体の価値が無視されてしまうことも考えられます。
たとえば、パソコン専門の買取店に査定に出せば数万円で買い取ってもらえる価値のあるものでも、下取りサービスだと提示された金額(数千円程度)で引き取られてしまうのです。
手間をかけずに引き取ってもらえる一方で、価値の高いパソコンをお持ちの場合は損になってしまうこともあります。
下取りサービスが自分にとってよい方法なのかを判断するためにも、処分したいパソコンの価値を把握しておく必要があるでしょう。
不要になったパソコンを売るには、フリマアプリやオークションを利用するのもひとつの方法です。
このようなサービスを利用する人の中には、ニッチなユーザーもいます。そのため、一般的に人気の高いパソコンでなくても購入してもらえる可能性があるでしょう。
中には、パソコン専門の買取店よりも高額で取り引きが成立することもあるようです。めずらしいパソコンや特徴のあるパソコンを持っている人は、フリマアプリやオークションの利用を検討してみてもよいかもしれません。
ただし、フリマアプリやオークションで売るには手間がかかります。購入者とトラブルになるリスクもありますので、さまざまな観点からしっかりと検討しましょう。
パソコンを処分するにあたり、データを消去する必要があります。ところで「データを消去する」ということの意味を正しく理解できているでしょうか。
ここからは、パソコンのデータ消去について解説します。
データの消去というと「データを削除したりパソコンを初期化したりすること」と考えている人もいるかもしれません。
たしかにデータがなくなったように見えますが、実はハードディスクにはまだ残っている状態です。この状態だと、データを復活させることができますので、データを消去できているとはいえません。
パソコンが壊れていて動かない場合はどうでしょうか。この場合「データは消去されているのでは?」と考えがちですが、たとえパソコンが壊れていてもハードディスクが壊れていなければデータは残っています。
ハードディスクを取り出して他のパソコンにつなげば、データを取り出せるため、パソコンが壊れていても油断できません。
データを消去するにはハードディスクを破壊すればよいのですが、一般の人が簡単に破壊できるものではありません。そこでハードディスクを破壊するのではなく、「データ消去専用ソフト」を使ってデータを消去する方法をおすすめします。
データ消去専用ソフトは、インターネットで検索すると見つかります。無料のものもありますので、費用をかけずにデータを消去したい人は検討してみてもよいでしょう。
有料のものとの違いは、主に、消去できるスピードや操作の手間です。無料だとデータを完全に消去できないというわけではありませんので、安心してください。
ソフトでデータを消去する際、数時間から数日かかることもあります。特に無料ソフトの場合、長い時間が必要となることもありますので頭に入れておきましょう。
なおWindowsの場合、Windows Vista以降のパソコンは、データ消去ソフトをパソコンにあらかじめインストールしてあるものが多いです。この場合は、ソフトを手に入れなくてもデータの消去をはじめられます。ご自分のパソコンを確認してみてください。
データ消去専用ソフトを使えば簡単にデータを消去できますが、パソコンが壊れて動かない場合は使えません。その場合は、のちほど紹介する「業者におまかせする方法」を検討してください。
先ほど、データを消去するにはハードディスクを破壊すればよいとお伝えしました。しかし、ハードディスクを物理的に破壊する方法は一般の人にはおすすめできません。
というのも、物理的に破壊しようとするとハンマーなどで叩き潰すことになりますが、このときケガをしたり有害物質が飛び散ったりする恐れがあるからです。
その上、破壊したつもりだったのに、データを記録している部分は破壊できていなかったというケースもあるようです。ハードディスクを破壊するのはやめておくのが無難でしょう。
データの消去が自分でできない場合は、業者におまかせしてみてはいかがでしょうか。このときの注意点は、信頼できる業者にまかせることです。
信頼できる業者かどうかを見極めるには、以下の点に注目してみてください。
仙台市内に「コジマ×ビックカメラ」「ソフマップ」などを展開する「ビックカメラグループ」では、HDD(ハードディスクドライブ)を破壊する方法でデータを消去してくれます。専用マシンを使って目の前で破壊してくれるので、信頼度が高いでしょう。
パソコン・データ処分・HDD破壊|サービス&サポートサイト|ビックカメラグループ
大切なデータは消去する前に、新しいパソコンに移しておく必要があります。データを移行するには、以下の4つの方法があります。
ひとつずつ解説していきます。
データを移行するには、外付けHDDやSSD(ソリッドステートドライブ)のような外付けの記憶デバイスを使う方法があります。
この方法では写真や音楽データなどを移行できますが、インストールしていたアプリを移動させることはできません。とはいえ、アプリに関しては、新たにインストールすれば問題ないでしょう。
外付け記憶デバイスを介してデータを移行するのではなく、パソコン同士を接続してデータを移行させる方法もあります。それが、メーカー純正の移行ツールを使う方法です。
メーカー純正のツールとは以下のものをさします。
この場合、新たにデバイスを購入するなどの手間が必要がありません。OSによって移行できるデータは異なりますが、一般的に外付け記憶デバイスを用いる場合よりも多くのデータを移せます。
費用をかけずにデータを移行したい場合は、クラウドサービスを利用するのもよいでしょう。クラウドサービスとは、Google DriveやDropbox、OneDriveといった、クラウド上にデータを保存できるサービスのことです。
インターネットに接続できれば、難しい設定なども不要で、だれでも簡単に利用できます。
ただし、インターネット上でデータを共有するサービスですので、セキュリティにやや不安があります。個人情報といった機密データを移行させるには不向きかもしれません。
安全かつ確実にデータを移行させたいと考えているなら、データ移行の専門サービスを利用するのがよいでしょう。パソコンの知識がなくデータ移行に不安がある場合や、パソコンが壊れて動かない場合にもおすすめです。
先ほど紹介したビックカメラグループでは、データ移行サービスもおこなっています。気になる方はチェックしてみてください。
パソコンまるごとデータ移行サービス|サービス&サポートサイト|ビックカメラグループ
パソコンを処分するには、データを正しく管理する必要があります。必要なデータは移行し、処分するパソコンに残っているデータは消去する必要があることを頭に入れておきましょう。
データの消去ができれば、本記事で紹介したどの方法でもパソコンを処分できます。パソコンの状態やスペックなども考慮し、リサイクルするのか売るのかを判断しましょう。
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